小さな益子陶器市が渋谷に出現?「陶庫 POPUP SHOP in 渋谷ヒカリエ」参加レポート

こんにちは。
御縁座・編集部のスタッフです。

今回は、2026年6月19日、渋谷ヒカリエの8階、「8/COURT」にて開催された「陶庫 POPUP SHOP in 渋谷ヒカリエ」のイベントレポートをお届けします。

このイベントは、栃木県益子町を拠点とする「陶庫」が企画し、48名もの作家たちの作品が会場に集結。

益子陶器市の規模にははるかに及びませんが、伝統的な作品からモダンなものやアートのようなオブジェや花器まで、多彩な作り手によるうつわに出会うことができました。

目次

「陶庫」ってどんなお店?

「陶庫」は、益子のメインストリートである城内坂沿いにある、陶器店兼ギャラリーです。
30名以上の作家さんの作品を展示販売し、年に約24回の展覧会を開催しています。
私も、益子に行くと必ず立ち寄るお店の1つです。

また、店内の雰囲気も素敵!
大正末期築の建物と大谷石蔵のギャラリーという、ちょっと非日常空間でうつわ選びができるのが魅力です。何より、幅広い作風・テイストのうつわを一箇所で見ることができるのでつい足を運んでしまうのです。

陶庫(とうこ)について
住所:栃木県芳賀郡益子町城内坂2
営業時間:10:00~18:00 *冬季(11月〜2月)は17:00まで
定休日:年末年始
公式サイト:https://mashiko.com/

渋谷のビルに益子焼の小さな陶器市が出現!
「陶庫 POPUP SHOP in 渋谷ヒカリエ」をレポート

このイベントは、金・土・日曜日の3日間。
平日の方がゆっくり見ることができるのではと思い、初日に伺いました。

以下、作品をいくつかピックアップして紹介します。

道祖土 和田窯(さやど わだがま)@sayado_wadagama

会場に入るとすぐに目に入ったのが、「道祖土 和田窯」さんのコーナー。
益子焼らしい陶器ならではの厚みと、釉薬の素朴な色合いにどこか懐かしい雰囲気が特徴です。

土のぬくもりを感じるうつわは、どれも日常使いしやすく、手にするだけでほっこりと癒やされます。
また、2、3種類の色を掛け分けたデザインはモダンな印象もあり、洋食とも相性抜群です。

勝村顕飛 @katsumura_akito

白地に黒のラインで施された、幾何学模様が目を引くのは、勝村顕飛(かつむらあきと)さんの作品です。

アジアの陶器のような無国籍な雰囲気がある、唯一無二のデザインが魅力です。
表面の模様は、象嵌(ぞうがん)技法によるもので、繊細な手仕事を感じます。

ざらっとしたマットな手ざわりが心地よく、リムの模様が料理を美味しそうに引き立てます。
お茶碗やボウルなどアイテムが豊富なので、トータルコーディネートしたら素敵ですね!

向山文也@mukoyamafumiiya

向山文也(むこうやま ふみや)さんも象嵌技法を駆使した、独特の模様の作品が特徴です。

色違いのラインを組み合わせたデザインのうつわはオブジェのよう。
細かい手仕事に、箱根の寄木細工を連想してしまいました。

また、ゆがんだようなフォルムは、中央がくぼんでいて持ちやすく、上部は厚みがあるので口当たりが良さそう。
凝ったデザインに実用性を兼ね備えたうつわは、ひかれますね。

笠原良子@yoshikosoolaa

しっかりとした厚みとモダンなフォルムが特徴の笠原さんのうつわ。

現代のライフスタイルにもなじみつつ、手作りの味わいも感じるうつわは、つい手に取ってしまいます。

写真の菱形のお皿は、花びらのような形状が独特です。
深さがあるのでさまざまな料理に使えそう。

また、サイズ違いを重ねて収納しやすいのもいいなと思いました。

美幸ひなた @miyukitohinata

かえるなど生き物をモチーフした作品を手がける、美幸ひなたさん。

私は、内側に猫が座っているぐい呑みにやられてしまいました。
このほかにも持ち手や口縁に動物がちょこんと乗っているうつわもあり、ユニークで思わず笑みがこぼれる作品は、会場で人気の的。

皆さんが足を止めてしまう理由が分かる、手にするだけで楽しいうつわです。

渋谷に40名以上の作り手のうつわが集結する魅力的なイベントでした

益子に行くたびに訪れている「陶庫」
そのポップアップがどのように開催されるのかという興味から訪れてみました。

会場は、陶庫の規模には及びませんが、それでも48名もの作品が一堂に会する様子は壮観でした。

和田窯さんのような伝統的な作風のものからモダンで自由なものまで、一箇所でさまざまなテイストのうつわを見ることができ、うつわ好きにはたまらないひとときでした。

さらに、気になったのは多くの方が、カゴを持って買い物をしていること。

多くの作り手さんの作品を扱う「陶庫」さんならではのイベントを楽しみにしている陶芸ファンの熱い思いに触れたイベントでした。

ちなみに、会場の渋谷ヒカリエの8階は、d47 MUSEUMなど、日本のものづくりをテーマにしたショップやギャラリーがあるスペースです。
ミュージアムショップや食堂では、小石原焼や瀬戸本業焼などうつわも販売しています。
また、瀬戸のうつわのイベントなど、うつわ関連のイベントもときどき開催。

うつわ好きはもちろん、ものづくりや伝統工芸などに興味のある方はぜひチェックしてみてください。
都心で、手仕事や日本の文化を再発見できるかもしれませんよ。

目次