愛媛県を代表する伝統工芸品、砥部焼(とべやき)。
その魅力を一度に堪能できる県内最大級のイベントが「砥部焼まつり」です。
うつわ好きのみならず、春の行楽としても大人気のこのお祭りを、余すことなく楽しむためのヒントをまとめました。
「砥部焼」とは:その 魅力を紹介します

おまつりを楽しむ前に、砥部焼がなぜこれほど愛されるのか、その特徴をサッとおさらいしましょう。
磁器ならではの丈夫さと実用性
砥部焼の特徴は、厚手でどっしりとした磁器で、とにかく頑丈。
「夫婦喧嘩で投げても割れない」と言われるそうで、電子レンジや食洗機も日常的に使えるタフさが魅力です。
お手入れしやすい磁器の砥部焼は、多忙な日々を過ごす今の時代にあったうつわといえますね。
白と藍のコントラスト
透き通るような白磁に、「呉須(ごす)」と呼ばれる藍色の染付。
この潔い配色が、どんな料理も美味しそうに引き立ててくれます。洋食にも合いますし、洋食器との相性もいいんです。
手仕事のぬくもり
砥部焼の製造は、機械生産ではなく、今も多くの工程が職人の手作業によるものです。
伝統的な唐草模様も、一つひとつ異なる筆致や濃淡の違いが魅力。
手になじむフォルムに作り手のこだわりや高い技術を感じます。
砥部焼まつりとは

砥部焼まつりは、例年4月の下旬に開催される砥部焼の祭典です。
砥部町が一年で最も熱く盛り上がる2日間ともいわれています。
最大の特徴は、歩いて回れる距離で、数千点もの作品を一度に比較・購入できること。
ふだんは、約60の窯元を個別に訪問しなくてはいけませんが、おまつりでは、一堂に会するため比較検討しながらお買い物ができるのがメリット。
また、春の陶器市はゴールデンウィークに開催されることが多く、色々行きたいと思っても日程がかぶってしまいます。
しかし、砥部焼まつりは、他の陶器市に先行して行われるため、ピンポイントで楽しむことができるのが嬉しいところ。
季候の良い春に、観光を兼ねて楽しめるのもいいですね!
【砥部焼まつりの概要】
開催期間:例年4月の第3土・日曜日
メイン会場: 砥部町大下田(砥部町商工会館周辺、砥部町陶街道ゆとり公園など)
出店数:窯元約60軒
公式サイト:https://www.ehime-np.co.jp/online/information/tobeyaki/
ここが見逃せない!砥部焼まつりの見どころ
圧巻の「即売会」は最大5割引も!?

一番の目玉は、テントが軒を連ねる即売会です。
約10万点のうつわがそろい、定価より2割〜5割ほど安く販売されるので、まとめ買いの大チャンス!
また、一般の店頭には並ばない「試作品」や「アウトレット品」など、お祭りならではの掘り出し物に出会えるのが最大の醍醐味です。
1日目は、20時まで販売会が行われるそうですよ。
さらに、お買い物6,600円ごとに、砥部焼をプレゼントしてくれるとのこと(各日先着1,000個)
行くことで、色々な特典があるのもいいですね!
伝統からモダンまで。多様化するデザイン

最近の砥部焼は、伝統的な唐草模様以外にも、以下のようなさまざまなデザインのものがあります。
若い消費者にも人気で、カフェなど飲食店で使われているうつわもありますよ。
〇北欧スタイル: 若手作家による、モダンな幾何学模様やテキスタイル風のデザイン。
〇女性はお子さんに人気のデザイン: パステルカラーや、可愛らしい動物モチーフの絵付け。
〇薄手・軽量タイプ: 従来の重厚感を抑え、現代の食卓に合わせた軽やかなうつわ。
「これ、本当に砥部焼?」と驚くような新しい感性に出会えるのも、このお祭りの楽しさです。
家族で楽しめるイベントが満載

砥部焼まつりでは、うつわのお買い物以外にも以下のようなイベントがあります。
遠方から行く方は旅の記念になりますし、家族や友人連れで楽しむのもいいですね!
〇絵付け体験: 自分だけのオリジナルうつわを作ることで、一生の思い出になります。
〇カフェEBOT: 各日、先着50人でお菓子とドリンクをいただけます。選んだマグカップは持ち帰れますよ。
〇木育(もくいく)学校:木のおもちゃコーナーなど、お子さんと楽しめるワークショップがあります。
〇県内物産即売会:愛媛の名産品が購入できるので、お土産探しにいいですね。
砥部焼まつりの「攻略ポイント」

「朝イチ」が勝負!
人気作家の作品や限定のお得なセットは、開始1〜2時間で完売することもあります。
狙っているものがあるなら、開場30分前には到着しておくのが安心です。
服装と持ち物
広い会場を歩き回るため、履き慣れたスニーカーは必須。
また、購入したうつわは重くなるため、底が厚めの丈夫なエコバッグを持参しましょう。
保冷機能のあるバックは、厚めにできているのでおすすめです!
現金と小銭を用意
多くの店舗でキャッシュレス決済が導入されつつありますが、小規模な出店やチャリティーコーナーでは現金(特に小銭)があるとスムーズです。
配送サービスを賢く使う
重い荷物を持って歩くのは大変です。会場内に設置される宅配カウンターを利用して、身軽に観光へ出かけましょう。
ついでに寄りたい!周辺観光&グルメスポット
お祭りの合間や帰りに立ち寄れる、砥部町周辺のおすすめスポットを紹介します。
砥部焼伝統産業会館
まずはここで「名品」を鑑賞して、砥部焼を学んでからお祭りへ行くのが通の楽しみ方。歴史的な資料も豊富です。
また、レンタサイクルもあるので、窯元巡りなど周辺散策の起点にするのもいいですね。
愛媛県立とべ動物園
四国最大級の動物園。ホッキョクグマのピース君は有名ですね!
家族連れなら、午前中にお買い物、午後は動物園というコースが鉄板です。
園内には、カフェやレストランもあるので、休憩を兼ねて立ち寄るのもいいかもしれません。

お祭り会場のすぐ近くにあり、多くの窯元の作品を通年販売しています。
お祭りで買い逃したものがあれば、ここをチェックしましょう!
地元グルメ:うどん・おやき
砥部町周辺には、美味しい「うどん」の名店が多いです。
また、地元の直売所で売られている「おやき」や、砥部焼で提供されるカフェでのランチもおすすめです。
東京でも出会える!砥部焼が購入できるおすすめスポット

「愛媛まで行くのは少し遠い……」という方もご安心ください。
東京都内でも、実際に手にとって砥部焼を選べる素敵なスポットがあります。
〇シン・エヒメ(東京駅・KITTE丸の内)東京駅のすぐ目の前、JPタワー「KITTE」の2階にある愛媛県のアンテナショップです。
みかんジュースなど食品や今治タオルのほか、実は砥部焼のセレクトが非常に充実しています。
現代の食卓になじむモダンなデザインの蕎麦猪口や鉢、豆皿などもそろっており、仕事帰りや旅行のついでに立ち寄れるのが魅力です。
・公式HP :https://shinehime.jp/
〇砥部焼の浜陶(自由が丘)
お洒落な雑貨店が立ち並ぶ自由が丘にある、砥部焼の専門店です。
数多くの窯元の作品を扱っており、伝統的な唐草模様から、若手作家による可愛らしい新作まで、圧倒的な品揃えを誇ります。店主の方の知識も豊富で、それぞれの窯元の特徴を聞きながら、じっくりと自分好みの一枚を探すことができます。

・公式HP :https://www.tobeyaki.info/
春の「砥部焼まつり」でうつわとの一期一会の出会いを楽しもう!
砥部焼まつりは、砥部焼の販売会にとどまらない魅力あふれるイベントです。
近年注目の多様なデザインのうつわが一堂に集結!
それを直接手に取って、作り手さんとの会話を楽しみながら選ぶことは特別なひとときです。
しかも、通常よりかなりお得に手に入れることができるなら、行くしかありませんね。
「このうつわには、明日どんな料理を盛り付けようか」
そんな想像を膨らませながら、春の風を感じて砥部の街を歩いてみてください。
きっと、あなたの暮らしを少しだけ豊かにしてくれる「相棒」が見つかりますよ。
今年の春のお出かけは、「砥部焼まつり」で決まりですね!

