上野・谷中ギャラリーさんぽ:美術館だけじゃない!下町情緒に息づく個性派アートと「用の美」を探しに
上野は、東京国立博物館や東京都美術館など、日本を代表する文化施設が集まる「芸術の街」として知られています。
特に東京藝術大学の存在は、このエリアが持つ文化的な奥深さの核となっています。
さらに、少し足を延ばして隣接する谷中エリア(谷根千)や湯島まで歩くと、古民家をリノベーションしたユニークなギャラリーや、暮らしを豊かにする「器」「道具」を扱う名店が点在しています。
ここでは、古き良き下町情緒と現代アート、そして丁寧な暮らしの道具が融合した、上野・谷中エリアでおすすめのスポットを巡る「ギャラリー&道具散歩」を提案します。
アート好きの方も、新しい街歩きを楽しみたい方も、きっとお気に入りの場所が見つかりますよ。
おすすめギャラリー&ショップ8選
1.藝大アートプラザ
「日本中の家をアートだらけにする!」ことを目標に、東京藝術大学と小学館が共同で運営するギャラリー兼ショップ。

見どころは学生の作品展示。
行く度に展示品が変わっており、さまざまなジャンルのユニークな作品を無料で鑑賞できます。
また、奥のショップでは、九谷焼の長右衛門窯のうつわやアート関連の書籍やオリジナルグッズを販売。
目の前のテラスでは、キッチンカーが出展していることもあり、ちょっとした休憩スペースになっています。

近くには、東京藝術大学大学美術館があり、国宝や重要文化財を含む約3万点の貴重な作品を基にした企画展を見ることができます。(こちらは有料です)
藝大アートプラザ
住所:東京都台東区上野公園12-8東京藝術大学美術学部構内
営業時間:10:00〜18:00
定休日:月曜日(休業日が祝日・振替休日の場合は営業、翌営業日が休業)
公式サイト:https://www.geidai.ac.jp/museum/
2. 台東区立朝倉彫塑館(アサクラチョウソカン)
彫刻家・朝倉文夫のアトリエ兼住居だった建物が公開。
館内には、朝倉の代表的な彫刻作品が並びます。
彼自身が設計した建物は、和風と洋風が融合した独特の雰囲気があり、特に屋上庭園からの谷中の街並みの眺めは隠れた絶景スポットになっています。
台東区立朝倉彫塑館
住所:東京都台東区谷中7-18-10
営業時間:9:30〜16:30(入館は16:00まで)
定休日:月・木曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始など
公式サイト:https://www.taitocity.net/zaidan/asakura/
谷中エリア
3. kokonn(ココン)谷中

谷中庭園近く築60年の古民家を改装した、風情ある2階建てのお店です。
主に日本の作家物のうつわを扱っており、魅力的な個展や企画展を随時開催しています。
1階は畳敷きの和室のため、靴を脱いで古家具に展示されているうつわを選ぶのも楽しいです。
2階奥にはカフェ「喫茶ニカイ」も併設されており、散策途中の休憩にもぴったりです。

私の楽しみは、ここ数年開催されている益子陶器市。
好きな作家さんのうつわが店内を埋め尽くし、まさに小さな陶器市。
益子陶器市に行けなかった方や陶器市で買いそびれた方にもいいイベントです。
kokonn(ココン)谷中
住所:東京都台東区谷中2-5-17
営業時間:11:30〜18:00(変動あり)
定休日:不定休
公式サイト:https://kokonn.com/
4. 松野屋

「暮らしの道具」をテーマに、生活に根ざした日用品を扱うお店です。
谷中商店街の手前、夕焼けだんだん近くにあるため、谷中さんぽのスタートに訪れることが多いです。
ザルやカゴ、ほうきなど、日本やアジアの職人たちが作る素朴で実用的な「荒物」が豊富にそろいます。
流行に左右されない、長く使える丈夫な道具たちは、まさに「用の美」を感じさせてくれます。
昔から当たり前のようにある品物の数々は、懐かしさもありながらどこかおしゃれ。
アルマイトやブリキの雑貨などが並ぶ店内は見るだけで楽しい空間です。
松野屋
住所:東京都台東区谷中6-1-27
営業時間:11:00〜19:00
定休日:火曜日(祝日は営業)
公式サイト:https://www.matsunoya.jp/
5. 和の器ギャラリー 韋駄天(いだてん)

寺町の閑静な場所にたたずむ和食器の専門店です。
全国約50人の陶芸家の作品を展示・販売しており、趣きあるセンスの光る逸品がそろいます。
陳列棚として使われている蔵の扉や江戸時代の刀箪笥など、内装も見どころの一つです。
店主の審美眼でセレクトされたうつわは、他のお店ではあまり出会えないものもあります。
隠れ家のような空間でうつわ選びができルノも楽しいです。
和の器ギャラリー 韋駄天
住所:東京都台東区谷中5-8-12
営業時間:11:00〜18:00
定休日:不定休(主に火曜日)
公式サイト:https://www.instagram.com/idaten.2003.111/
6. ワト舎

昔懐かしい平屋の空間で、日本の民芸品や作家物のうつわやオリジナルのアート作品まで、どこかほっこりするユーモラスな雑貨に出会えるお店です。
店内には、日常使いできる食器やバッグ、どんなインテリアにもなじむアート作品などが並びます。
また、不定期で金継ぎや伊勢型紙などのワークショップも開催。
ちょっと珍しいものづくりに興味がある方は行ってみては。
ワト舎
住所:東京都荒川区西日暮里3-5-17
営業時間:13:00〜18:00
定休日:不定休 *水・木曜日休みが多い
公式サイト:https://watosha.stores.jp/
湯島・御徒町エリア
7. 木村硝子店・直営店

飲食店などプロユースのグラスウェアを数多く手がける木村硝子店。
その個人客向け直営店が湯島にあります。
繊細で美しいデザインのグラスや食器が並び、ふだん使いから特別な日まで、食卓を豊かに彩るアイテムが見つかります。
お酒好きでグラスにこだわりのある方やプレゼント用のグラス選びなどにいいお店ですよ。
木村硝子店・直営店
住所:東京都文京区湯島3-1-3
営業時間:12:00〜18:00
定休日:日・月・火・水曜日(営業日は木・金・土曜日のみ)
公式サイト:https://kimuraglass.co.jp/
8. ariai(アリアイ)

陶磁器から木工、ガラスまで、様々なジャンルの作家もののうつわを扱うギャラリー。
主張しすぎないデザインで、和にも洋にも使いやすいうつわが多い印象です。
センスの良いディスプレイ空間に併設されたカフェでは、作家さんのうつわでコーヒーを味わうこともできます。
不定期で企画展も開催されており、さまざまな作り手のうつわに出会えます。
ariai
住所:東京都台東区台東1-18-7 つげビル1F
営業時間:13:00〜18:30
定休日:日・月曜日
公式サイト:https://ariai.net/
寄り道スポット:高架下の「ものづくり」空間
2k540 AKI-OKA ARTISAN(ニーケーゴーヨンマルアキオカアルチザン)

JR秋葉原駅と御徒町駅の間にある高架下を利用した、「ものづくり」をテーマにした商業施設です。
ファッション、アクセサリー、革製品、陶器など、職人の技が光る個性的なショップや工房が軒を連ねています。
屋根があるので、雨の日でも楽しめるアートスポットとしておすすめです。
ちなみに、施設名の「2k540」は、東京駅からk540m付近にあるため。
「AKI-OKA」は、秋葉原駅と御徒町駅の中間に位置していることと、高架下に人の流れをつくりたいという思いを込めた造語だそうです。

うつわでは、福岡県の高取焼のお店「高取焼 鬼丸雪山窯 東京ギャラリー」があります。
このほかには、手ぬぐいの「にじゆら」さん、傘の専門店、バックなど革製品のお店など、ここならではの個性的な品々に出会えます。
週末などはイベントを開催していることもあるので、SNS等で情報をチェックしてみるといいですよ。
2k540 AKI-OKA ARTISAN
住所:東京都台東区上野5-9
営業時間:11:00〜19:00(店舗により異なる)
定休日:店舗によって異なる
公式サイト:https://www.jrtk.jp/2k540/
散策の休憩に:谷中の古民家カフェ
上野エリアには、谷中などに古民家を改装した飲食店が点在しています。
散策の休憩にぜひ立ち寄ってみてください。
・花重谷中茶屋(はなじゅうやなかちゃや)

谷中霊園の敷地内にある、築150年以上の老舗花屋さんをリノベーションしたカフェ。
メニューは、パスタやフレンチトースト、ホットドッグのほか、スイーツなどデザートまで充実。
私は、散策後半の休憩時にコーヒーをいただきました。

内装は現代的ですが、木をふんだんに使った天井の高い空間は癒やされます。
お花屋さんも併設しており、店内にも多くの花が飾ってあり、ご近所ならお花を買って帰るのもいいですね。
花重谷中茶屋
住所:東京都台東区谷中7-17-7
営業時間:10:00〜17:00(季節により変動あり)
定休日:火曜日・第4水曜日
公式サイト:https://www.instagram.com/hanaju_yanaka_chaya
上野・谷中エリアで暮らしの道具を手に入れよう~懐かしい下町散策も楽しめます
上野エリアには、多数の美術館がある、日本を代表するアートの街。
しかし、上野駅から少し離れると、歴史ある建物の佇まいや、下町の風景に溶け込む個性豊かなアートや道具に出会える魅力があります。
そして、歩き疲れたら趣のある古民家カフェで一息つくのも、このエリアならではの楽しみです。
古いものを大切にする谷中の街並みと、新しさを追求するクリエイターの作品が不思議と調和したこのエリアで、あなただけのお気に入りの一品や空間を探しに出かけてみませんか。
※注:記事に記載した営業時間や定休日は一般的なものです。
ご訪問の際は、必ず公式サイトや店舗への事前確認をお願いいたします。

