丹波焼・ 千代市陶房 清水万佐年が紡ぐ器の物語 – 八百年の伝統に、現代の息吹を
日本六古窯の一つに数えられ、八百年あまりの歴史を誇る丹波焼。
その中心地である丹波立杭で、古き良き伝統を受け継ぎながらも、見る者の心を奪う現代的な作品を生み出している陶工がいます。
それが、千代市陶房・清水万佐年(しみず まさととし)さんです。

千代市陶房は、創業55年、8代にわたって丹波の地で愛されてきた陶房です。
清水万佐年さんは、この伝統的な陶房に生まれ、古くから伝わる技法を学びつつ、京都での修行で培った新しい感性を作品に吹き込んでいます。
伝統と革新が融合する、唯一無二の造形美
清水さんの作品は、丹波焼の素朴な土の味わいを大切にしながらも、従来の枠組みにとらわれない大胆な発想が特徴です。
1. シャープで洗練された成形

どの作品も、土のぬくもりを感じさせつつ、シャープで洗練されたフォルムを持っています。
手に取ると感じる重みと質感は、機械生産では決して得られない特別なもの。
日常使いの食器でありながら、オブジェのような美しさを備えており、私たちの暮らしに静かな存在感を与えてくれます。
2. 大胆で革新的な絵付け

清水さんの作品のもう一つの魅力は、絵付けです。
百鬼夜行や龍といった、他では見られない独創的な世界観が描かれています。
伝統的な丹波焼の器に、現代的でダイナミックな絵付けを施すことで、見る者を驚かせ、心を揺さぶります。
これは、唐津や織部などの技法も積極的に取り入れ、既存の丹波焼の概念を広げようとする、清水さんの飽くなき探求心の表れと言えるでしょう。
3.食卓になじむマーブル柄

清水さんの作品といえば、代表的なのがマーブル柄のシリーズ。
さまざまな色のマーブルに覆われた美しい器の数々は、和食から洋食、エスニックまでさまざまな料理に使えます。
また、無地の器と一緒に使うことで、テーブルのアクセントとなり、食卓を明るく彩る存在になります。

バリエーションが豊富なので、色違いやサイズ違いで1つずつそろえたくなってしまう魅力的なうつわです。
「用の美」を追求した器たち

清水さんの作品は、単なる美術品ではありません。
それは、「手にとって長く愛用してもらうこと」を第一に考えられた、日々の暮らしに寄り添う道具なのです。
例えば、彼のぐい呑みは、日常使いはもちろん、特別な贈り物やコレクションとしても最適です。
シンプルでありながら洗練されたデザインは、どんなシーンにも自然と馴染みます。
また、手作りで丁寧に仕上げられた酒器は、使うたびにその品質の高さを実感でき、お酒の味わいを一層引き立ててくれるでしょう。

清水さんは、2019年には田部美術館で開催された「茶の湯の造形展」で奨励賞を受賞するなど、若手陶芸家として確かな実力と才能を示しています。
その作品は、日本橋三越本店での初個展でも、多くの人々を魅了しました。
工房が佇む、風光明媚な丹波の地

千代市陶房は、兵庫県丹波篠山市の丹波立杭に位置しています。
四季折々の自然に恵まれたこの地は、清水さんの作品にインスピレーションを与え、土の温かみと、自然が作り出す景色を器に宿らせる場所です。
工房には、清水さんの作品だけでなく、8代にわたって受け継がれてきた千代市陶房の歴史を感じさせる作品も並んでいます。
丹波の豊かな自然の中で、ゆっくりと作品と向き合う時間は、私たちの心を穏やかにしてくれるでしょう。
千代市陶房の器を食卓に:手仕事のぬくもりとアートのような美しさを兼ね備えた唯一無二のうつわを使ってみませんか
千代市陶房の清水万佐年さんは、800年の伝統と現代の感覚を融合させ、丹波焼の新しい可能性を切り開く陶工です。
彼の作品は、土の持つ力強さと、洗練された造形美、そして使う人の心を豊かにする温かさを併せ持っています。
手にとって、そのずっしりとした重みと、土の質感をぜひ感じてみてください。
丹波の自然と歴史、そして清水さんの情熱が詰まった器は、あなたの暮らしに新しい彩りを与えてくれるでしょう。

【千代市陶房・清水万佐年さんについて】
〈経歴〉
1984年 丹波立杭に生まれる
2007年 京都市立工業試験場終了
2008年 京都府立陶工高等技術専門校卒業
京都 市川博一氏に師事
2010年 丹波立杭に戻り現在に至る
2019年 田部美術館「茶の湯の造形展」奨励賞
公式HP:https://chiyoichitoubou.jp/
所在地:兵庫県丹波篠山市 今田町坊ノ垣5
営業時間:10:00~17:00

