ちゃぶだいの魅力に迫る|古民家ゲストハウスが紡ぐ、川越の新しい縁

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つむぎ、ひろがる、川越の縁(えにし) — 古民家ゲストハウス「ちゃぶだい」が伝える小江戸の物語

埼玉県川越市。
江戸情緒が色濃く残る蔵造りの街並みは、多くの観光客で賑わいます。

引用画像:公式HP


しかし、その華やかさの裏には、朝晩の凛とした空気や、静かに時を刻む古き良き日本の風景が息づいています。
そんな「小江戸」川越の三久保町に、人と人、人と街の「縁」を紡ぐ特別な場所があります。
それが、ゲストハウス「ちゃぶだい」です。

この記事では、「ちゃぶだい」がどのように生まれ、どのような場所なのかについて詳しくお伝えします。
川越観光や散策の際に、立ち寄ってみてはいかがでしょう。

築100年の古民家が、人々が集う場所に

引用画像:公式HP

「ちゃぶだい」は、元々肥料問屋だった築100年を超える二軒長屋の一軒を、多くの人々の手によって改修してできたゲストハウスです。
その始まりは、2016年の「まちづくりキャンプ in 川越」。
ここで出会った仲間たちの「この街の魅力を再発見し、新しい事業を生み出したい」という熱い想いが、この場所の原点となりました。

物件探しから改修工事まで、すべては多くの人々の協力によって進められました。
古い畳は壁の断熱材に、土間に敷かれていた板はフローリング材に生まれ変わるなど、元の建物をできる限り活かし、循環するような丁寧なものづくりがなされました。
左官やタイル貼り、庭造りといった様々なワークショップが開催され、たくさんの人々がこの場所に携わりました。

引用画像:公式HP

宿の中には、古い電話ボックスや箱階段、大きな天井板など、かつて肥料問屋であった時代の物語を伝える品々が随所に眠っています。
神棚には氷川神社から神主さんを招いて神様を祀り、川越祭りの際には町の会所として開かれています。
このように「ちゃぶだい」は単なる宿ではなく、地域の歴史と深く結びついているのです。

「ちゃぶだい」を囲んで、つながる・たのしむ・ひろがる

「ちゃぶだい」という名前には、「ちゃぶ台を囲んで人々が集い語らう場所」という温かい願いが込められています。
この場所は、旅人、ご近所の人々、そしてこの街を歩くあらゆる人が交わる、多機能な古民家複合施設です。

宿泊施設としてだけでなく、パブリックラウンジではイベントや出店が開催。
様々なヒトとモノとコトが繋がっていく空間となっています。


また、ウッドデッキやお庭に囲まれた「レンタルスペース ちゃぶの間」は、のどかな雰囲気の中でワークショップやミーティングに利用。
観光やランニングで汗を流したい人には、「レンタルシャワー」サービスも用意。
気軽に立ち寄れる地域の玄関口として、多くの人々に開かれています。

土間キッチンから生まれる、人と街の繋がり

引用画像:公式HP

「ちゃぶだい」の入口にある土間部分には、本格的なキッチンを併設。
昼間はカフェとして、夜はバーとして、不定期に営業が行われ、人々の交流が生まれる場となっています。

地元の人が一息つきに来たり、旅人がその日の出来事を語り合ったり。
コーヒーを片手に旅の計画を練ったり、ビールを飲みながら川越の夜を味わったり。
ちゃぶ台を囲んで、自然と会話が生まれるこの空間は、人と人、人と街が繋がる、温かいコミュニティの場となっています。

新しいものが、古き良き街と交わる風景

引用画像:公式HP

川越は、古くから武蔵国の要所として栄え、江戸時代には舟運とともに商業が花開きました。

度重なる大火を経験した街は、江戸の街並みを参考に、炎に強い蔵造りの街並みを作り上げました。
その結果、今なお「小江戸」と称される美しい景観が残り、古き良きものと新しいものが入り混じる、独自の風情を醸し出しています。

昼間は多くの観光客で賑わう街ですが、朝晩は人がまばらになり、凛とした空気と静かな空間を味わうことができます。
総鎮守である氷川神社の「縁結び風鈴」や、毎年10月に行われる川越祭りのような伝統行事も、この街の魅力を一層引き立てています。

お庭を巡る、もうひとつの物語

「ちゃぶだい」の大きな魅力の一つは、建物を取り囲むように広がる美しいお庭です。
このお庭には、オーダー手作り眼鏡工房の「澤口眼鏡舎」や、カフェ利用者がくつろげるウッドデッキ、そして菜園もあります。

季節ごとに表情を変えるお庭は、訪れる人々に安らぎと発見を与えてくれます。
お庭の隅々まで、丁寧に手入れされた様子は、この場所がどれほど大切にされているかを物語っています。

「ちゃぶだい」の見取り図:公式HP

「ちゃぶだい」は、単なるゲストハウスではありません。
そこは、川越の歴史を肌で感じ、人と人が繋がる温かいコミュニティの場となっています。
築100年を超える古民家が、多くの人々の手と想いによって蘇り、今もなお、新たな物語を紡ぎ続けています。

皆さんが、川越を訪れる際には、ぜひ「ちゃぶだい」に足を運んでみてください。
観光だけでは経験できない、様々なヒト、モノ、コトとの新しい出会いが見つかるかもしれませんよ。

【ちゃぶだいについて】
住所:川越市三久保町1-14
営業時間
カフェ:平日 13:30〜17:00 (火水休み)/土日祝 11:00〜17:00
バー:17:00〜22:00 (水休み)
アクセス:西武新宿線 本川越駅より徒歩13分・東武東上線 川越市駅より徒歩15分
公式HP:https://chabudai-kawagoe.com/

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