笠間焼「あじさい工房」の魅力|土と炎が織りなす「あじさい色」のうつわ

こんにちは。
今回は、茨城県笠間で作陶する「あじさい工房」について紹介します。

陶芸で知られる茨城県の笠間。
その豊かな自然の中に工房を構える「あじさい工房」は、ブルーとシルバーが特徴の独特の色合いのうつわを生み出しています。
今回は、この「あじさい工房」のものづくりへの情熱と、独自の作品世界に迫るべく、代表の谷口将海(たにぐち まさうみ)さんにお話を伺いました。

「あじさい工房」とは~アジサイの花弁のような個性あるうつわ

「あじさい工房」という名前には、四季折々で表情を変えるアジサイの花のように、一つひとつ異なる個性を持つうつわを生み出したいという想いが込められています。

伝統的な笠間焼の技法を大切にしながらも、現代の食卓や暮らしに寄り添う、表情豊かなうつわを日々制作しています。

作品は、素朴な土の温かみを感じつつ、釉薬(ゆうやく)の深い色合いや、窯の中で生まれる偶発的な「景色(けしき)」が魅力です。
特に、土の質感や釉薬の奥深い色が重なり合う様子は、まさにアジサイの花弁のように複雑で美しい陰影を生み出しています。

近年では、皇后雅子様がお求めになったユニークな形状の花瓶で知られています。

人気の花瓶は、口が星形。お花を生けやすいのがいいですね。

あじさい工房のあゆみ~笠間焼の伝統と今のライフスタイルを大切に
あじさい工房を主宰する谷口さんは、1973年茨城県つくば市生まれ。
泉俊子(いずみ としこ)氏に師事し、茨城県窯業指導所を修了した後、国際公募展への入選を経て2004年に笠間に自身の工房を構えました。

笠間焼は、江戸時代中期に始まったとされる歴史ある焼き物です。
あじさい工房では、笠間焼の伝統的な製法を尊重しつつ、現代の生活に溶け込むうつわ作りを追求されています。

土へのこだわり
あじさい工房では、笠間焼ならではの、ざらっとした質感や温かみを出すために、土の選定やブレンドにも独自の工夫をしています。
触れた時に感じる土の温もりは、手作りのうつわならではの大きな魅力です。

「あじさい色」を生み出す釉薬の探求

作品の特徴は、釉薬のもつ自然なゆらぎと深みのある色合い。
独自の釉薬調合により、青、緑、紫、白など、アジサイのような繊細で奥深い色を表現しています。
特に、灰釉(かいゆう)を基調とした青は、光や角度によって表情を変え、まさに雨に濡れたアジサイの花弁を思わせます。

焼成の際の炎の加減で、一つとして同じものがない「景色」が生まれるのも、手仕事ならではの醍醐味ですね。

「うつわは使われてこそ」という想い

取材の中で印象的だったのは、「うつわは使ってもらってこそ生きる」という谷口さんの言葉でした。穏やかな語り口の奥に、作り手としての強い信念を感じました。

あじさい工房のうつわは、見た目の美しさだけでなく、手になじむ形や、食洗機対応など、日々の暮らしの中で気軽に使えるよう細部まで丁寧に作られています。
ファンが多いのも、使うほどに愛着がわくうつわだからこそでしょう。

作品はギャラリーに並ぶためだけでなく、毎日の食卓で使われ、生活とともに育っていく存在であってほしい。そんな思いが強く伝わってきました。

笠間の土地と共鳴するうつわ

あじさい工房の作品は、笠間という土地の伝統と風土に根ざしながらも、独自の「あじさい色」をまとい、現代の暮らしに寄り添う新しい息吹を感じさせます。

笠間の土地の空気、そこに集う人々、そして谷口さんの人柄が重なり合い、うつわそのものが「つながりの結晶」となっているように思えました。

作品を知り、実際に触れ、作り手の想いを聞くことで、うつわは単なる道具以上の存在になります。
私も谷口さんの話を聞いてから、ひとつとして同じ仕上がりのないうつわを、より丁寧に選びたいと思うようになりました。
日常を彩る、豊かな食卓の提案

あじさい工房のうつわは、食卓に並べるだけで料理を一層引き立て、普段の食事が特別な時間に変わるような力を持っています。

皿、カップ、鉢など、多様な商品の中には、ユニークな形状のものが多いのが特徴。
いつもの食事が全く違うように見え、使う人の想像力をかき立てます。

工房に併設されたギャラリーでは、実際に作品を手に取り、その質感や重み、色合い直に感じることができます。

また、全国各地のイベントにも積極的に参加されているので、現物を見たい方はぜひSNSなどで最新情報をチェックしてみてください。

独特のブルーのうつわは、和食だけでなく洋食や中華、エスニック料理まで並ぶ日本の食卓になじみます。
皆さんも、ぜひ直接手に取って、お気に入りの「あじさい色」のうつわを見つけてみませんか。
ふだんの食事の風景が変わりますよ。

【あじさい工房】
公式HP:https://www.ajisaikoubou.com/
Instagram:https://www.instagram.com/ajisai.koubou_/
住所:茨城県石岡市下青柳332-1

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